曼桂村
------------------------------------

「ってゆうかここって中国かぁ?」


熱帯的風景と、
ギンギラギンな太陽(→)。

明るいぜ。 暑いぜ。


「あぁトロピカル」ってこんなかんじ。



ここはラオスとの国境近い西双版納タイ族自治区。



ここにはあの「タイ王国」と同じ民族が住んでいるのだ。

「あぁ、そうかっ!  だからタイ族っていうんだ!!」

 それは逆だぜ、お兄さん。 



もともとタイ族というのはあちこちに住んでいて、
彼らの一部が作った国だからタイ王国というらしい。

珍しいのは高床式の住居だ。

バンコクでも見かけなかった熱帯住居。縁の下がやたら高くて人の背丈以上もある。

実は日本にだって大昔はこれがあった。


こんな風に弥生時代、古墳時代の絵にも描かれている。

我々日本人の体の一部には、
彼らと同じ血が流れてるに違いない。

「そう、俺は俺自身のルーツをたずね、
この遥かなる南国へやってきたんだ!!」

そんな訳無かった。

ある村へ入ってお宅訪問し、ゴロンと横になって栗を食う。

村の裏手に寺があった。


「なんて輝かしく、優雅なお堂なんだろう!」

と思いつつふと見ると、

中学生くらいの小坊主が
寺の正面でタバコ吹かして座っていた。

「まじめにやれ。」

僕が本堂に入るとそいつが線香を持ってきてくれた。
僕はせっかくだから拝んでみた。



『どうかお金が儲かりますように。』


ギンギラギンの太陽はやがて西へと傾いた。

戻る

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system