「民族おばあちゃん写真館」
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普段着に民族衣装を着ているのがおばあちゃんに多いのは万国共通。
日本でも着物を着ている人はおばあちゃんに多い。そしてまた年寄りがカメラを嫌がるのも万国共通。
相手を不快にさせないように撮影させてもらうには、きちんとお願いするか、もしくは隠し撮り。。

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<サニ族>
 イ族系少数民族の一派(イ族は後に紹介)で、昆明近郊の観光地「石林」周辺に居住している。
この地域のサニ族は観光客馴れしていて商売熱心。

「孫を抱いて」 

 石林で孫と一休みしている所を撮らせてもらった。
 石林にはキンキラなサニ族衣装を来た「観光娘」もいたが、嘘臭い。母型の実家のおばあちゃんそっくりだ(え?知らんって?)。

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<タイ族>
 もとは雲南・四川全域に居住しており、タイ王国を作ったのも彼ら。
稲作文化の源流ともいわれる雲南省の農耕民族で長江を下って古代日本に稲作を伝えたとも。性格は朗らか。 

「タイ民族衣装」 

 写真はガンランパのある村でお願いして撮らせてもらった。
 最初は少し嫌がっていたがガイドが口添えしてくれると、スッと背筋を伸ばして立ってくれたのが印象的。


「息子を抱いて」

 ガンランパのとある農家に押しかけて建物の撮影をお願いしてると、子供の写真を撮ってくれと言ったので。
 カメラを向けると子供はかなり恥かしがっていた。

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<ペー族>
 チベット系民族。ペー族の「ペー」は「白」と書き、文字通り白い色を重んじる。
家も白壁なので、大理の町並みはまるで日本の町並みのよう。 商売熱心な民族的性格を持つ。

「染物工場にて」

 写真は周城のおばはん。明かに観光客を意識した民族衣装だ。
衣装は頭巾と前掛けが特徴。前掛けは実用的な面でも便利。
このおばはんには屋根裏に連れて行かれ、すさまじい押し売り攻勢に遭った。

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<イ族>
 チベット系民族。雲南省最大の少数民族。
 中国西南部全域に居住していていろいろな衣装があるが、今回驚かされたのは頭に凧のような黒い帆を張った衣装。

「帆を上げる頭」

 「大理の市場などでも運がよければ出会える」とガイドにあったが、まさに大理の市場で遭遇。
 見た事無い衣装でしかも大きな黒い帆を張っている姿が少し怖かったので(実際貫禄のありそうなおばはん)、隠し撮りで。

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<ナシ族>
 チベット系民族。古代には黄河上流域に居住し、漢民族の礎を築いた古代羌族の末裔ともいわれている。
5世紀頃から南下してこの地域に至ったとか。
 麗江はナシ族の都で、彼らは独自の宗教「トンパ教」を信仰し、トンパ文字を残す。
これは使用されている象形文字としては世界唯一。社交的な民族的性格を持ち、好感度は高。

「ナシ族の背当て」

7つの円盤は北斗七星

背中に荷物を背負って山仕事。

 麗江といえばナシ族。北斗七星を抽象化した神秘的な「背あて」を背中に羽織る。
このマントは星があるのが正装だけど、白い無地の物もある。
 これは元々籠を背負う時のためのものか。それなら無地のものは実用本位の簡略型か。働き者の証だ。

: 漢族 

「孫との記念写真」 

 ナシ族の石鼓地方で出会ったおばあちゃんと孫。「孫との写真を撮ってくれ」と頼まれた。何族か聞いてみると「漢族」だと言う。衣装は他のナシ族住民と同じ。
写真は帰国後郵送。


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「民族楽器を吹くおばあちゃん」


 旅行のポートレート中、一番お気に入りの一枚。
ひとり窓際で民族楽器を熱心に鳴らしているナシ族おばあちゃん。
ここまで近づいても気付かれなかった。
緑の石の腕輪もこの地域でよく見かける
人間、年をとると子供のような可愛らしさが出るらしい。これも万国共通だ。

こうした「普段着としての民族衣装」は彼女らと共に消滅してゆくのだろうか。

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